ホンダのカブ90DX。
ヘッドライトとテールランプは点くけど、ウインカーやホーンその他の電気関係が全く動作せず。
おそらく配線のどれかが断線もしくは短絡しているのでしょう。
バッテリー室に伸びる配線の束を引いたり押し込んだりすると、正常に動作したりしなかったり…
ハーネスの総交換も考えましたが、とりあえず怪しい部分の皮をはぎ取って一本づつ断線箇所を調べてみることにしました。
おおもとの皮をはぎ取るとその中にもビニールテープで保護された箇所が何か所もあります。
症状から察するに、ます緑のアース配線が怪しいのでそのビニールテープをはがしてみると、案の定一本の線が断線してました。
しかも銅線特有の緑色の錆(サビ)がかなり浮き出ています。
ここまで保護されていてもやはり経年劣化には勝てないようです。
4方向から結線されているものを全て切り、銅線をむき出して専用の結線材で改めて繋ぎなおします。
一応他のビニールテープもすべてはがして結線部をチェック。
コードチューブを巻いた上から配線用ビニールテープを全体的に巻きなおして配線作業完了です。
配線の不具合は大変難しいです。
今回はたまたま触りやすいところでの断線でしたので修復できましたが、場合によってはハーネス交換となりうる事案でした。
日本製のカブ、部品供給が永く続くことを願います。